今回の記事は「グローバルに採用」という内容です。さていったいどういう内容なのでしょうか。
音声
今回の記事の音声です。まずは音声を聴いてみて下さい。
解説
本文にも登場した英ヘイズ社のティム・クック氏がインタビューに答えています。
―イギリスには人材派遣業者はどれくらいあるのか。
6000から8000社だ。当社は、その中でもイギリスで最大のリクルーターであり、特に専門職の分野では大きなシェアを持っている。数字をあげれば、毎週3万5000人規模で顧客企業に派遣している。その8割が専門職だ。また、正社員のリクルーティングにも関わっており、毎年何万人もの正社員を生み出している。
―専門職というと具体的にはどのような職種か。
会計やファイナンス、IT、薬品、法律、ヘルスケア、医師、看護士など、だ。
―その中でもどの職種が一番多いか。
ITが圧倒的に多い。ちなみに、イギリスにおいては非常に専門的な職種になると、同じ派遣社員でもあっても、(temporary workerではなく)、freelance interim(interimは暫定の意味で、interim prime minister=暫定首相のように使われる言葉)とかcontract workerと呼ぶことが多い。temp workerという言葉は難易度が低い仕事に携わる人に対して使うことがもっぱらだ。たとえば、事務職とかtradesman(配達人)らのことを指す。
質問に戻れば、IT時代になるにつれて、プロジェクトごとに働くcontract workerが増えてきた。エンジニアは、フリーランスであることが多いためだ。基本的にはプロジェクトが始まると、それにふさわしい人を集め、終わると解散というやり方だ。
―企業が派遣労働者を受け入れるとき、契約期間などで決まりはあるのか。
ITの世界ではローリング(更新型)契約が多い。半年やってうまくいけば、更新するというやり方だ。一方、その他の分野では基本的には期間などに制限を設けない契約が主流だ。6週間や8週間といった短い場合もあれば、秘書の場合は1週間という極端に短い場合もある。---週刊ダイヤモンドより抜粋
ボキャブラリー
- global : [adj] 世界的に、全世界の
- recruiter : [noun] 新しい従業員を探している企業または人
- shortage : [noun] 十分に持っていない状態、不足
- candidate : [noun] 申請者、仕事に応募した人
- opportunity : [noun] 機会
日本語訳
ヘイズはグローバルホワイトカラー人材スカウト会社だ。同社は英国の中小企業の求人活動が増加すると予想している。これはこの2年間で最初の増加になる。
他の場所では、アジア市場の成長が大きい。新人から中間管理職候補まで、能力が不足している。またアジアの雇用主は上級管理職候補を見つけるのに苦労している。
省エネルギー技術の分野で新しい機会がある。高齢者の医療やその他の分野でも新しい職が発生している。